こんなに好きなのにっ!!
ゴミを出してくれた悠ちゃんの顔を見上げたら目をそらされた。



同じ学校だから当たり前、同じ方向。



なんにも話さない…。



「そういえば悠ちゃんって彼女いるの?」

「は!?」

「昨日あたしに彼氏いるのかって聞いたじゃん」

「今はいねぇよ」

「前はいたの?」

「そりゃあな」



知らなかった…。



悠ちゃんって彼女いた時期があったんだ…。



昔から知ってる悠ちゃんが好きになる人ってどんな人?



でもモテるんだってことは知ってる。



何度かラブレターを悠ちゃんの部屋で見つけたし。



「悠都先輩はモテるからね~」

「先輩言うな…」

「告られたりして付き合うの?」

「まぁ、そんな感じ。ユナは?」

「彼氏つくるよ!!」

「できたらの話しだろ?」

「悠ちゃん意地悪!!」



いつもの悠ちゃんかな?



あたしの気にしすぎなのかもしれない。



「コンビニ寄ってくから先行けよ」

「えっ、待ってるよ?」

「俺と学校行ったら彼氏できねぇぞ」



なぜ?



< 14 / 301 >

この作品をシェア

pagetop