こんなに好きなのにっ!!
同じ気持ちでいてくれると思うと少しだけ軽くなった。



リオ君にも琴里さんにも引け目を感じてるのはあたしだけじゃない。



「でも、仕方ねぇって思わなきゃやってけねぇよな」

「うん…」

「俺はアイツらに悪いからって別れるつもりもユナを嫌いになるのもあり得ねぇからな」



悠ちゃんの考えはあたしと同じで安心。



いつまでもウジウジしてたらいけないよね。



だけどリオ君と琴里さんを傷つけたことは一生忘れない。



あたしと悠ちゃんが背負っていく罪だと思うから。



「そんな顔すんなら帰るぞ~」

「イヤっ!!」



初デートなのに!!



必死になるあたしを見て笑う悠ちゃんに、沈んだ気持ちを楽にしてもらった気がした。



「悠ちゃん!!イチゴフェアだって!!」

「俺、ファミレスがいい」

「イチゴがいい」

「ガッツリ食いてぇよ~」

「悠ちゃん、イチゴだって」

「…………わかったよ」



お昼ご飯はカフェ。



ワガママが当たり前のように言えるって、すごく楽だ…。




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