こんなに好きなのにっ!!
白いクリームが乗ったイチゴラテはほんのり甘くておいしかった。



ぶつぶつ言いながら悠ちゃんは仕方なくハムサンドを食べてて。



昔ならここに風君もいたのにと、不思議な気持ちになった。



「満足した?」

「うん!!」



向かった映画館で、初デートにも関わらず悠ちゃんが爆睡…。



感想を語り合いたかったあたしとしてはショック…。



「悠ちゃんのバカ…」

「秋って眠くなんねぇ?」

「いつもじゃん」

「怒んなよ。映画最後まで見たことあると思ってんの?」

「う"っ…、そうだけど…」

「次、どこ行く?」

「あっ!!行きたいとこあったの!!」



場所も告げずにやって来たのはカワイイ調理器具が売ってるお店。



悠ちゃんが興味なさそうな顔っ!!



「何色がいいかな?」

「ピンク…」

「じゃあピンクにしよ!!」

「計量カップ買いに来たの?」

「うん。この後プリクラ撮って、悠ちゃんの好きなとこに行く」

「俺はいいよ、別に行きたい場所ねぇし」



なんかあたし、振り回してる?




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