こんなに好きなのにっ!!
あんまり妬いたりしない人かと思ってたのに…。



付き合うって、幼なじみ時代とは違う一面が見えるもんなんだね~。



「寒くねぇ?」

「大丈夫だよ」

「暗くなんの早いよな、最近」

「そうだね」

「早く帰れよ、ガキ共」

「なんで!?」

「なんでも」



自分は暗くなるまで遊んでたのに…。



なにを心配してるの?



むしろ誰の心配?



「そろそろ帰ろうか」

「ダメ、まだいる」

「なんで…?」

「わかった…、帰ろ…」



わからない~!!



悠ちゃんがおかしい!!



渋々歩き出した悠ちゃんに握られた手は外気に晒されてたから冷たかった。



心が暖かいからいいんだけどね。



「昔通ってた近道から帰るか」

「通れるの?」

「努力次第でなんとでもなる!!」



本当に壊れたの?



さっきから意味が全くわからないよ。



細い裏道に入り、狭い住宅の間を通る。



小さい頃広く感じた道は大きくなってから通るとすごく狭い。



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