こんなに好きなのにっ!!
それからたまに連絡は取り合ってるらしい。



琴里から俺には当たり前のように連絡は来ないから…。



倉市の話す琴里は少しだけ元気らしい。



「ユナ、幸せそうでなによりっス」

「ごめん、個人的にお前が好きだ」

「気持ちわりぃ…」

「人として!!尊敬するよ、倉市のこと」

「先輩ってなんで憎めねぇの?素直にそういうこと言うなよなぁ~…」

「…………」

「違う形で出会いたかったっス。俺も最初、先輩に憧れたし」



いいヤツ過ぎてどうしたらいいか…。



俺が女なら、絶対倉市を好きになる気がする。



マジ、ありがとう…。



部活では適当な話をして終わった。



気になってた琴里のことも教えてもらって本当に感謝。



少しだけ気分は晴れていたのに…。



「あっ、悠ちゃん」

「ユナ…」

「部活…だったの?」

「まぁ~…そんなもん?一緒に帰るか」

「うんっ!!」



ユナの友達、しーちゃん以外をまともに見るのは初めてだった。



しっかりしてそうなふたりがいて、ドジなユナには丁度いいかも。



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