こんなに好きなのにっ!!
バイト初日、久しぶりに会った親父の友達。



「見ねぇうちにデカくなったな」

「京兄老けた?」

「そりゃあそれなりに?で、コレが制服。コレがうちのバイト」

「初めまして、夏川 悠都です」



バイトは日替わりで3人いるらしい。



今日いたのは無口な大学生。



俺は雑用をひたすらやるだけ。



「バイトって疲れる~…」

「ほら、コーヒー」

「ブラック飲めない…」

「ガキ」

「ガキだし!!」



バイト終わり、京兄がコーヒーを出してくれた。



砂糖を入れながら眺める京兄の顔。



よく遊んでもらったよな~。



映画に連れてってもらったり、遊園地連れてってもらったり。



俺って周りから超可愛がられてたのかも。



「しかし、お前があのチビユナと付き合うとはな!!」

「ブッ!!」

「筒抜けだっつーの。周りがこんなんじゃ悪いことはできねぇな~」

「親父、おしゃべり…」



マジで悪いこと出来ねぇよ…。



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