こんなに好きなのにっ!!
体育館の外で話してたら悠ちゃんが飛び出してきた。



「俺、なんかした!?」

「へっ!?」

「不機嫌な顔して出てったの見えたから…」

「ううん、なんにもしてないよっ!!カッコよかった、悠ちゃん」

「マジ…?ユナに初めて言われた…かも…」



えっ、悠ちゃん…。



顔が赤い…。



そんな顔するなんて初めて知った…。



「ユナが妬いてましたよ~。先輩がモテすぎてて」

「えっ!?そんなにモテねぇよ!?」

「自覚ナシがいちばん厄介ですよ…」

「最近告られたりしねぇもん」



なんて言ってた悠ちゃん。



文化祭終わりに一緒に帰る約束をしてたのになかなか来ない。



「ごめん!!」

「なにしてたの?」

「いやいやいやいや…」

「なに?」

「告られちった…。1年に…」

「やっぱりモテるぅ~…」



妬くんだからね!!



いつかどっか行っちゃうんじゃないか心配になる…。



「俺、今後もユナしか考えらんねぇよ?」



な~んて、カワイイ顔で言っちゃうから…。



つられて微笑み返しちゃうしかない。



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