こんなに好きなのにっ!!
気がつけば目を見て喋れていた。



悠ちゃんは幼なじみの頃と変わらない。



知らない顔もたくさんあるけど、知ってる悠ちゃんがいっぱいだよ?



「ヒマだからユナんち行く」

「わかった!!着替えたら来てね!!」



お互い家に入り、着替えてやってきた悠ちゃん。



ママは嬉しそうに招き入れ、悠ちゃんにお茶を出す。



本当は部屋に行きたいのかもしれないけど…。



ママがいたら絶対捕まるから…。



「管理人さんの奥さんに自慢しちゃった!!悠ちゃんが息子になったらどうしよ~って!!」

「嬉しいけど気が早いって」

「だってユズちゃんとサキ君が身内になるのなんて不思議じゃない!?」



家族ぐるみで仲のいい夏川家と親戚…。



なんかすごいね、縁って。



「嫁にもらえんなら頑張るよ、俺」

「進路決めてるの?」

「全然。でもそろそろマジメに考えねぇと3年で選択科目に失敗しそうだしね」

「悠ちゃん偉~い!!」



しっかり者だ…。



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