こんなに好きなのにっ!!
まだ35歳の若さだし、仕事上服も若い。



母ちゃんに初めて会った時、祥太郎は姉だと思ったらしい。



『姉ちゃん紹介して!!』



本気でそう言われ、飲んでたジュースで水たまりを作ったのを鮮明に思い出した。



『悪い、アレ母ちゃん…』

『は…?じ、実の?』

『キモっ!!やめろよマジで!!』



そんな会話をした。



ガキの頃は若ママに見られた母ちゃんが、最近は兄姉に間違えられる。



それが俺はすげーイヤだ。



ユナは羨ましいと言うけど、滅多に出かけたりしなくなった。



「サキさんが羨ましい~。マジで略奪したい」

「おい、チャラ男。テメーんち行くぞ」

「なんで息子なんているかなぁ~…。しかもこんなにデカい」

「いつまで言ってんだって!!」

「痛いっ!!悠ちゃんが殴ったよママ~ン…」



穴に埋めてやろうか…。



まぁ、毎回だけど。



そしてやってきた祥太郎んち。



「あれ?マッピーいなくね?」

「しーちゃんとこ行ったよ。抜け駆け~」



だったら俺もユナと会えばよかった…。



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