こんなに好きなのにっ!!
だからあたしは悠ちゃんにワガママ言ってしまうのか…。



コレ以上甘やかされたらダメな子になりそう…。



「はい、ユナの分」

「ありがとう…」

「昼メシ食ったらどうする?」

「考えてなかったの?」

「ユナの行きたいとこに行く予定」

「特にない…」

「家でまったりも飽きただろ?」



飽きないよ。



悠ちゃんとふたりでくっついてるの好きだもん…。



すでに帰りたくなってるあたしがいる…。



「楽しくねぇ?」

「ううん!!楽しいけど…」

「けど?」

「ふたりになりたい…」

「わぁ~…。ユナがそんなこと言っちゃうとはな」

「へっ!?」



『誰にも邪魔されないとこ、行く?』



そう耳元で囁かれて勢いで頷いてしまったけど…。



それって…どこ?



まさかまさかまさか…。



「どの部屋がいい?」

「悠ちゃん!!ここって…」

「ユナが来たかったんじゃん」



入り口に『休憩』とか書いてあったよ!?



まさか…ラブホテルでは…?



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