こんなに好きなのにっ!!
部屋を暗くしたら恥ずかしくないとか、そんなのどうだってよくなっちゃう。



この瞬間しか見れない悠ちゃんの顔が好き。



「そろそろ…新境地体験してみる?」

「へっ!?」

「集中して…逃げんなよ?」



なになになになにっ!?



なに…コレっ!!



「ヤダっ!!悠ちゃっ…」

「大丈夫」

「くっ…ぅあっ…」



なんにも考えられなくて。



やけに疲れて…。



満足げに笑う悠ちゃんを睨んだつもり。



「カワイイ、ユナ」

「んぁ~…もうやぁ…」

「なに言ってんの?今からじゃん」



悠ちゃんの知らなかった顔。



やっぱり狼だ…。



その日、夜に帰ったあたしはそのままベッドで爆睡。



ラブホはもう行かない…。



だけど…もっと好きになった気がする…。



全部見たい。



全部知りたい。



悠ちゃんの顔。



隠し事はしないで、嘘はつかないで。



そんな関係になれたらずっと一緒にいれるかな…。



< 218 / 301 >

この作品をシェア

pagetop