こんなに好きなのにっ!!
そんな顔したってダメなもんはダメ。



ユナが泣いたらどうすんだよ。



「彼女のことそんなに大事なの?」

「まぁ…」

「前の悠都なら絶対来たのにぃ~!!」



そうだったか?



でもユナは今までのと違うし。



まず俺が他の女と遊ぶ気になれないわけで。



「彼女ってあの小さい子でしょ?」

「ん、カワイイ」

「なにソレ、ベタ惚れ?」

「ベタ惚れ」

「なんか超ムカつく…」



今日は怒ってたもんなぁ~。



ユナは怒った顔もカワイイけど。



始業式が終わって教室に戻り、冬休みの課題を集めた。



もちろん俺はまじめだから。



ちゃんとやりました。



ホームルームも終わったので帰ろうと思い、鞄を肩にかけた。



その時に寄ってきた話したことのないクラスメイト。



「悠都君、琴里からの伝言」

「こ、琴里…?」

「うん。彼氏できたから、超幸せだって」

「そっ…か…。いいヤツ…かな?」

「年上の大学生だって。悠都君よりラブラブだって伝えてって言われた」



琴里に彼氏ができた…。



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