こんなに好きなのにっ!!
しばらくすると話し声が聞こえてたはずの風都の部屋が静かになった。



さらにモヤッとする俺…。



なんだ!?



最近の俺は欲求不満なのか!?



ユナにムラッとしたり弟の事情想像しちゃったり。



コレ、マジでヤバイ気がするから久しぶりに彼女でも作ろう。



ちょうど紹介されていたキレイな女と連絡をとってるし。



友達の話だとあっちは俺に気があるんだって。



『夕方ヒマならメシ食いにいかね?』

『ふたりで?』

『ふたりで』



アポは取り付けた。



出かける準備をしよう。



静かに部屋に戻り、服を脱いで着替えた。



「んっ…悠ちゃん…?どっか行くの?」

「起きて帰れ。風都は女連れてきてるし俺はもうすぐ出かける」

「あたしも行くぅ~…」

「ダメ。一緒に出かける相手、ユナの知らないヤツだから」

「わかったぁ…」



寝起きのユナが起きあがって髪をなおしてた。



なぜかユナの方を向けなくて、胸の中には妙な罪悪感みたいなものを感じていた。



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