こんなに好きなのにっ!!
勝手にベラベラ喋ってんのはマッピーくらいだ。



「悠都、今日合コン来て!!」

「はぁ!?なんで俺!?」

「人数足んない~…。相手、緑丘女子大!!」

「俺を誘うな。合コン好きじゃねぇし」

「そんなにユナユナが怖いか」

「バカじゃねぇの。勝手に行けよチャラ太郎」

「だってさ、流星連れてったらメルヘン王国になるし…。マッピー連れてったら雰囲気的にサークルの飲み会じゃん?」



だから俺なわけ?



ユナが泣くから絶対行かねぇ。



他のヤツ誘えよバカ。



「バイト先の先輩紹介してやるから。その人誘って」

「マジで!?助かる~」



バイト仲間の先輩に許可を取り、俺は合コンを断った。



ユナと付き合ってから、かなり誠実な気がする。



やっぱり昔から大事にしてきたユナだから泣かせるようなことはしたくないし…。



ユナが怖いわけじゃない。



ユナを泣かせた時の自分の落ち込み具合が計り知れないのが怖い。



それくらい、俺の中でユナはデカい存在だ。



< 243 / 301 >

この作品をシェア

pagetop