こんなに好きなのにっ!!
あたしが言えたことじゃないけど…美和ちゃんを遊び相手にはしてほしくないな…。



あたしみたいに傷つけちゃうよ…。



「琴里、彼氏できたってさ」

「ウソ!?よかった…ね?」

「そうだな。倉市にも誰か…」

「悠ちゃん、探ってよ。リオ君の気持ち」

「俺が!?」



たまには友達のために動いたっていいよね?



悠ちゃんに話した美和ちゃんのこと。



あたしは直接リオ君には関わらないから。



「まだユナのこと思ってる確率だってゼロじゃねぇんだぞ?」

「そうだけど…。美和ちゃんの力になりたいよ…」

「わかったよ。さりげなく聞いてみるから」



やっぱり頼りになるなぁ~。



そういうとこ、本当に大好き。



さすが悠ちゃん!!



「じゃあそろそろ帰るね」

「ん~、チューしてからね~」



玄関で風君に隠れてキス。



シャンプーの匂いがする…。



「もっかい…」

「ん…」



ガチャッと開いた玄関のドアでバッと離れたあたしたち。



振り返ると悠ちゃんのパパ…。



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