こんなに好きなのにっ!!
アイツに必要なのは時間なんだと思う。



倉市の気持ちがしっかりしなきゃ、美和ちゃんがいくら頑張ってもどうにもならない。



「もう首突っ込むな」

「悠ちゃん冷たい」

「冷たいんじゃねぇよ。見守るのも必要だって言ってんの」

「よくわからないよ…」

「ユナは友達として話し聞いてやったりすればいいんだと思うけど」



水族館ダブルデートは滞りなく終了。



ユナの要望で4人でプリクラ撮ったり、メシ食ったり。



「はい、解散~」

「先輩…、お気遣いありがとうございました」

「なにもしてねぇよ。俺はユナの笑顔が見れりゃあそれでいいし~」

「先輩ってホント、ユナ中心で回ってるんだね。今日は楽しかったです!!」



このデートは成功だったんじゃないかと思う。



笑顔で帰ってった美和ちゃんに、最後はユナも満足してた。



そして俺たちは手を繋ぎ家に向かう。



買ってやったアザラシの小さなぬいぐるみを嬉しそうに抱えるユナがカワイくてカワイくて…。



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