こんなに好きなのにっ!!
思いっきりキスした。



苦しいのか少し押されるも、気にしない。



気にしなかったら…。



「わぁ…」

「「あっ…」」

「やぁ、お隣さん」



うちとユナんちの真ん中の部屋に住む独身の吉田さんにばっちり目撃された。



噂では夜の仕事をしてて、店を数件持ってるって噂。



カッコイイおじさまだとは思ってたけど…。



ヤバいだろ、見られちゃ…。



「確か、悠都君」

「そう…ですね…ははっ」

「お店に欲しい顔なのに。彼女がいるなら無理だね」

「申し訳ないです…?」

「若いっていいね。はい、これあげる。じゃ、またね」



手渡されたのはラブホの割引券。



あんた、超いい人じゃん…。



「吉田さんってかっけぇ…」

「ヤダ!!悠ちゃんはあんなフェロモンいらない…」

「はい、ユナにあげとく」

「い、いらないし行かないよ!!」



最近我慢ばっかりしてるよ?



ふたりの時間、そろそろ欲しいんだけど。



ユナは違う?



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