こんなに好きなのにっ!!
ケーキを冷蔵庫にしまったユナとユナの部屋へ入った。



見事に女の子らしいベッドカバー。



カーテンはメルヘンチックに蝶々なんかが飛んでるし。



列んでるマンガはもっぱら少女マンガ。



「おい、こういうの片づけてから部屋に入れてくれよ…」

「えっ!?あぁぁぁっ!!悠ちゃんのバカ!!」



畳まれた服の上にはユナの下着。



しまおうとしてたっぽい…。



「別に悠ちゃんだからいいけど」



その言葉にイラッ…。



俺がなんにも感じてねぇと思ってんのか?



無性に意地悪したくて…。



またモヤモヤする。



「悠ちゃんだってパンツ見えてるし…」

「男と女は別だろボケ」

「違わない!!」

「違うっつーの」

「悠ちゃんのこと男だと思ったことないもん!!」



切れそうでギリギリ切れなかった糸みたいなモノが…。



ユナの言葉でプツリと音を立てて切れてしまった気がした…。



「痛いっ…悠…ちゃん?」



ふざけんじゃねぇよ。



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