こんなに好きなのにっ!!
気まずかった仲居さんとの会話は無駄なく終了。



やっと本当にふたりきり…。



「楽しいね!!」

「楽しいか」

「うん!!ありがとう、悠ちゃん」



その俺を呼ぶ高い声が好き。



この膝の上に乗せた時のコンパクト感も好き。



「じゃあ、ユナがキスして?」

「んっ!!」

「へへっ」

「悠ちゃん、大好き」



俺も超好き。



これからも大事に大事にして行きたい。



自分の未来なんて想像もつかないけど、ユナは絶対隣にいなきゃダメだから。



小さい頃から、ユナは俺の大事なお姫様だったのかもしれない。



手塩にかけて育てたような気が…。



甘やかすだけ甘やかして。



こんなにカワイく育ってくれちゃったら好きにならないわけがない。



「一緒に風呂入ろうな」

「えっ…」

「ガキの頃もよく一緒に入ったじゃん」

「もう大人だもん…」



大人になってもかわんない。



この気持ち。



彼女より家族に近い。



そんなユナをこれからも大事にしていこう。



< 290 / 301 >

この作品をシェア

pagetop