こんなに好きなのにっ!!
悠ちゃんを独占できるのが幸せ…。



「おいで、ユナ」



大事にしてもらえるのが幸せ。



名前を呼ばれるのが幸せ…。



「なんだよ、その嬉しそうな顔」

「悠ちゃんと一緒にいれて幸せだなって」

「カワイイこと言ってんなよ。まだ襲う時間じゃねぇのに」

「いいの!!くっついてるから」



悠ちゃんに甘えるだけ甘えた。



あたしの全部を受け入れてくれる人…。



すごぉ~く、心が広い。



「コレ、ユナにあげる」

「なぁに!?」

「まぁ…彼氏らしい感じで…」



膝枕してたら目の前に小さな袋を出されて起きあがった。



有名なジュエリーブランドの…。



「なんで今…?」

「初めての旅行記念…」



袋の中には箱が入ってて、緊張しながら明けてみるとシンプルだけど人気のネックレス…。



バイト代、あたしに使いすぎだよ…。



「料理するときも邪魔になんねぇだろ?」

「こんなに尽くさなくていいよ…」



あたしはなにもあげられてないのに。



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