こんなに好きなのにっ!!
ユナの髪って俺より細いんだとか、実は指が長いとか。



いつの間にこんなに身長差が開いたんだっけ。



ユナの声って高いよな。



なんて、改めて幼なじみ、ユナのことを客観的に見てしまった。



今まで好きな女ができて、付き合って。



手を繋いだりキスしたり。



もち、ソレ以上のことだってやってきた。



しかもひとりやふたりじゃない数と。



その女達とユナって生き物は全くの別人種のような気がしていたのに…。



「ユナって…彼氏いんの?」

「へっ…?」



コイツも好きな男には俺の知らない顔をするんだろうか…。



そう考え出すと、ものすごく不思議でならない。



「なんかあったの?フラれたりした?」

「は?俺が?」

「うん。やっぱり今日の悠ちゃんおかしいもん」



よく考えると、ユナは女の中の女だ…。



汚い言葉なんか使わないし、下品でもない。



明るくて友達も多いし。



アレ?



ユナって実は…。



カワイくね…?



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