こんなに好きなのにっ!!
玄関が閉まる音で涙が余計あふれた。



止まらない…。



涙が止まらない…。



胸が痛い…苦しい…辛い…。



あたしが何かいけないことしたの?



どうして絶交するみたいに言うの?



今のままのなにがいけないの…。



わからなくて涙しか出て来なかった。



「ユナ?あのケーキどうしたの?」

「悠ちゃんの…ママからだよ…」

「どうしたの!!」

「ママ…あたし…悪い子なのかなっ…」



帰ってきたママに悠ちゃんとの出来事を話した。



そうでもしなきゃ溺れて死にそうなくらい苦しかったから…。



「まぁ…悠ちゃんもユナも大きくなっちゃったからね…」

「どんな意味なの?」

「大人になってしまったってこと。ユナにはまだわからない?」

「わかんない…」

「そっか…。でもママはユナも悠ちゃんも悪くないと思うよ」



あたしも悠ちゃんも悪くない?



じゃあなんでこんなに辛いことが起こるの?



「ご飯どうする?」

「いらない…」



あたしがまだ子供すぎただけなのかもしれない…。



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