こんなに好きなのにっ!!
考えもしなかった。



だけどその言葉は悠ちゃんが言ってたあの台詞を思い出させた…。



『付き合ってると思われる』



悠ちゃんはもしかしてあたしを恋愛対象として見てるの!?



ちょ、ちょっと待って…。



「悠ちゃんは…あたしの知ってる悠ちゃんじゃなくなったの?」

「はぁ?」

「いつから!?ってか悠ちゃんって…男の子じゃない?」

「ユナってバカなの…?」



や、ヤダ…。



どうしよ…。



気付いてしまった現実。



当たり前のようにそばにいたお兄ちゃんみたいな人が…。



ある日突然、他人で男であることに気がついてしまった…。



「ドキドキ…してきた…」

「「えぇぇっ!?」」

「悠ちゃん…男だった…」

「お~い!!壊れてない…?」



悠ちゃんが言いたかった意味、わかった。



きっと今のあたしの気分と同じだ。



無防備に寝たり、悠ちゃんのスエット勝手に履いたり…。



「あ…ぅ…へ…なっ!?」

「ユナ~?顔赤いぞ~」



あたしは今までなんてことをしていたの!!



< 35 / 301 >

この作品をシェア

pagetop