こんなに好きなのにっ!!
言葉の意味を理解したところで、悠ちゃんとはあのまま険悪。



マンションで会うこともないまま1年生の合宿に来てしまった。



あたしの班は仲良くなれた子達が結集。



男の子はあっちから声をかけてくれた人達4人。



「長谷川って小さい」

「小さいよ」

「カワイイよな、小動物みたいで」



山の中の散策中。



そう言ったのはクラスでもムードメーカー的なリオ君。



たぶん、クラスではいちばん人気があってカッコイイ。



茶色い短めの髪と、愛嬌たっぷりの笑顔は絵に書いたカワイイおさるさんみたい。



「リオ君はスポーツやってたの?」

「サッカーやってたけどやめた。なんか自分の限界感じて」

「じゃあ今はなに部?」

「写真部」

「そうなの!?あたしの幼なっ…」

「ん?」

「なんでもない…」



もう幼なじみじゃないんだっけ…。



あたしの中の悠ちゃんって、たぶんすごく大きな存在だったんだろうな…。



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