こんなに好きなのにっ!!
その日、返事なんて出来る間もなく眼科へ行った。



少し傷が付いてると言われ、眼帯をしたまま家に帰宅。



すでに目の周りは紫色になってきたので、眼帯は痣隠しにちょうどいい。



「ユナ…?」

「風君!!今帰り?」

「どうしたんだよ、目」

「体育でちょっと…」

「ふぅん。お前鈍くさいからな」

「不可抗力だったもん…」

「まぁ、早く治せよ~」



風君はあたしと悠ちゃんのことを知らないのかな…。



こんなに険悪なこと…。



風君と別れて家に入るとママが心配して駆け寄ってきた。



帰ってきたパパも心配してて…。



あたしは愛されてると実感。



夜に布団に入り、1日の疲れを癒すべく夢の中へ…。



ケータイの着信音で現実に引き戻された。



「はい」

「リオだけど…大丈夫だったか?」

「うん、大丈夫。もう寝るとこだよ」

「あの…返事なんだけど…まだいらない」

「えっ?」

「しばらく見といて、俺のこと」



初めて…この人と恋をしようかと思った。



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