こんなに好きなのにっ!!
周りの目とか、手を繋いでるのにそんなのが気にならなくなった。



あたしはこの人に今救われてる…。



ご飯は館内のレストラン。



胸がいっぱいで食べ物が喉を通らない…。



「どうする?この後」

「任せる」

「任せられたら帰さないってことになるからムリ」

「え"っ…」

「露骨にイヤな顔すんなよ~…。超傷つく…」

「違う違うっ!!イヤじゃない!!お泊まりは…家がムリだから…」

「冗談だって。で、どうする?彼女になるなら大事にするよ」



またサラッとそんなこと…。



でも返事はだいぶ待たせてしまった気がする。



今の感情で動かなきゃ、あたしは前に進めない気がするよ。



「よろしく…お願いします…」

「マジ…?」

「うん…」

「ちょっと待って。ニヤニヤさして…」



そう言って両手で顔を隠したリオ君。



自然に笑顔になれる。



カワイイ人。



「嬉しすぎ!!」

「恥ずかし~…」

「よろしく、ユナ」



初めての呼び捨て。



あたしの胸はギュッと苦しくなった。



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