こんなに好きなのにっ!!
寝ても寝たりない感じ。



体が重くて…。



それでも向かった琴里の家。



両親が共働きで夜までだれも帰ってこない。



「会いたかった!!」

「ん…」

「なんか飲む?コーヒー?」

「琴里…横になっていい?」

「どうしたの?」



相当具合が悪くなってきた。



なのに気付いてもらえない…。



琴里のベッドに横になり、目を閉じたら頬に柔らかい感触…。



「大丈夫?」



カワイらしい唇が発した言葉にはギュッと詰まった心配。



家に帰ればよかったんだけど…。



朝開いた穴は琴里に埋めてもらうしかねぇんだ…。



「誘ってんの?」

「違っ!!」

「風邪もらって、琴里…」



体が熱かった。



たぶん熱があったから。



それを琴里に欲情してることにする。



「熱い…よっ?」

「ん…」

「あぅ~…カッコイイ…」



会う度に琴里と肌を重ねる。


今までの中では最高の体…。



溺れるんだ。



今だけでも…。



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