こんなに好きなのにっ!!
今なんて…?



「知ってる?あのカッコイイ人」

「夏川…悠都…?」

「そうそう、ヒマそうだからとか言って夏川先輩たちが部長に捕まって来たんだ」

「そう…なんだ」

「ユナ?」



顔に出てしまう。



ダメだよ、顔に出しちゃ。



「ユナの幼なじみなんだよね?」

「えっ!?そう…なんだ…知らなかった…」

「ご近所なだけでしょ?」



美和ちゃんのフォローは隠すよりよかったのかもしれない。



後ろめたさが消えた気がする…。



だけどリオ君はそう思ってないみたい。



「じゃあ俺戻るかな~。休憩終わり!!」

「おいし…かった?」

「うん、今日送ってくから待ってて」

「わかった」



いつもの笑顔とは違う気がした…。



さっき見かけた汗をかいた悠ちゃんはリオ君とバスケをしていたからだったんだ…。



胸が苦しい…。



「余計なこと言った?」

「ううん、きっかけ作ってくれて感謝してるよ」

「リオのこと、悲しませないでほしかったからついね…」



美和ちゃん…?



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