こんなに好きなのにっ!!
美和ちゃんとリオ君は同じ中学出身だったらしい。



「リオの元カノが最低のヤツだったからさ。親友と彼女、一気に自分のとこから離れちゃったんだよ」

「そんな過去が…」

「平気な顔してるけどかなり傷は深いと思うんだよね」



あの笑顔の裏にはそんな苦しさがあったんだ…。



全然知らなかった…。



「別れるならなにも背負わせないでやってね」

「別れるなんて!!そんなこと…考えてないよ…」



あたしもリオ君を包み込める大きさがほしい。



だけどあたしがしているけとは…矛盾してる気がする…。



「あたしも彼氏欲しいぃぃぃ~!!誰か紹介してよ…」

「しーちゃんカワイイのにね」

「短髪はイヤで、目はふたえ。で、優しくて背の高い人がいい~!!」

「理想高すぎるんじゃない…?」

「リオ君と付き合ってるユナに言われたくないもん!!なんなら悠ちゃんを…」

「彼女さん超美人だったよ~」

「誰かぁぁぁ~…」



あたしの恋はどこへ向かうのだろう…。



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