こんなに好きなのにっ!!
本気なんだろうな…。



「むしろユナが他の男と話してるだけでムカつく」

「そんな…」

「ごめん、忘れて」

「リオ君…」

「今のは願望であって、実際ムリだってわかってるから大丈夫」



握った手が痛い…。



力が強いよ…。



「俺自身、束縛なんかしたくねぇしな」

「あたしっ!!リオ君のとこにいるよ?」

「ん、ありがと…」



そばにいたい。



リオ君と恋がしたい…。



「今週俺んちこねぇ?」

「行く!!」

「途中まで迎えに行くから」

「うん!!」



笑っていたいから。



リオ君に心配はかけたくない。



「夏川先輩紹介しろよ」

「今度ね!!」

「おぅ。しかしあの人カッコイイよなぁ~…。スポーツマン?」

「どうかな?よくわかんない。写真部だったはずだよ?」

「マジで!?同じ部活だったのか…」



このままでいい。



リオ君の隣で笑ってればいい。



そしたらいつか、大好きって気持ちが出てきてくれると思うから…。



< 76 / 301 >

この作品をシェア

pagetop