こんなに好きなのにっ!!
そんな最低な行為をやめられない自分がいる。



痛い目見みそうだな…。



本当に俺には琴里が必要なんだって。



そんな琴里はバイトをしてる。



服が欲しいからと言ってコンビニでバイト。



俺もなんかしようかな…。



そんなことを考えながら歩いた帰り道。



前を歩いているふたりに足が止まった…。



ユナと倉市だ…。



手を繋ぎ、楽しそうに…。



見ているのが辛くて違う道から帰ろうとした時、計ったかのようなタイミングで後ろを振り向いたのは倉市。



目が合ってすぐ、ペコッと頭を下げられた。



不思議そうに振り向いたユナはニコッと笑顔で手を振り…。



わき道もなく、仕方なく立ち止まるふたりへ近づいた。



「今帰りなんスね」

「まぁ…」

「背中の、ギタースか?」

「そうそう…」

「俺も昔やってましたよ~」



お前と世間話なんかしたくないのに…。



コレは逃げられない…。



「悠ちゃん、彼氏のリオ君です」

「前にバスケで戦ったから…」



最悪な俺への天誅ってとこか…。



< 84 / 301 >

この作品をシェア

pagetop