こんなに好きなのにっ!!
まさかこんな日が来ようとは…。



「でね、しーちゃんが誰か紹介してって騒いでるの」

「俺の友達でフリーはいねぇや。先輩に聞けば?」

「じゃあ悠ちゃん!!誰かいい人いない?」



なんの話ししてたっけ?



全然頭に入ってねぇ…。


「ふたえで短髪じゃなくて背の高くて優しい人いない?」

「マッピーでよければ…」

「一緒にいる人?」

「ウザキャラだけどな…」

「しーちゃんってカワイイ子に紹介してよ」



ユナとの接点だ…。



俺とユナのために利用させてもらう。



「聞いとく」

「ありがとう!!」



ユナの笑顔は最強かも。



スゲーな…。



落ち込んでたはずなのに一瞬で元気になれる…。



「先輩の彼女って美人さんって噂っスけど」

「いやいや、普通だから」

「謙遜スかぁ?ユナはカワイイ系だから真逆だな」



愛おしそうに髪をクシャッと撫でた倉市…。



そしてその行動を嬉しそうに受け入れるユナ。



クソが。



触んじゃねぇ…。



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