こんなに好きなのにっ!!
【ユナ】



テストはそれなりに出来た。



リオ君も補習はなく、ふたりでダラダラした夏休み。



「ユナ~…、アイス食いてぇ~…」

「暑くて動きたくなぁい…」

「ジャンケンな!!」

「いいよ!!」



頻繁に来るようになったリオ君の部屋。



ここで数え切れないほどキスをした。



「はい、ユナの負け~」

「あたしジャンケン弱いのかな…」

「ユナって最初、絶対パー出すんだけど」

「そうなの!?早く言ってよぉ~…」



冷蔵庫からアイスを2本取り出した。



ベッドから起きあがったリオ君に手渡し、ふたりでモシャモシャ…。



「うめぇ」

「おいしいね~」

「食ったらなにする?」

「ん~、お昼寝?」

「それダメ。完璧に襲う」

「じゃあ…ゲームしよ!!」



日常にリオ君がいることが当たり前になってきている。



最近、悠ちゃんを前ほど気にしなくなった。



きっとこれはいい傾向なんだと思うんだけど…。



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