こんなに好きなのにっ!!
なぜそんなに悠ちゃんに固執していたのかはわからない。



だけど今はリオ君がそばにいる。



あたしもリオ君のそばにいたい。



「限界…。頼んだぞ、エアコン君!!」

「結局つけちゃうの?」

「ユナはそっちの窓閉めて」

「はぁい」



キッチンの近くの窓を閉めに立ち上がった。



あれ…届かない…。



「り、リオ君…」

「どきな、ちっちゃいの」

「リオ君が大きいんだぁ…」

「その身長、好きだけどね?」

「意地悪ぅ…」

「ユナ、軽いし」



ぬぁっ!!



いつもこうやって抱っこされちゃう…。



その後は決まってベッドの上。



「アイスは…?」

「もう食った」

「早い…」

「特技だから。ユナのアイス溶け始めてるけど?」



ペロッと溶けたアイスを舐めたリオ君…。



なんでこの人はあたしよりもずっと余裕なんだろう…。



ずるい…。



「ユナぁぁぁぁ~!!」

「ぐぇっ…」

「超好き!!」



あたしも…好きぃ~…。



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