こんなに好きなのにっ!!
涼しくなった部屋でリオ君にもたれながらゲーム。



たまにこうして離してくれなくなる。



「違うって。隠し部屋こっちだから」

「隠し部屋?何面に飛ぶの?」

「7面」



あたしとリオ君の日常はこんな感じ。



とにかく笑っている。



「ユナちゃん、上向いて?」

「ん?」

「はい、チュッ」

「ずるい…」

「ゲームばっかりじゃなくて俺にも構えよぉ…」



振り返って甘えるようにリオ君に抱きつく。



大きな手が頭を撫でて、から唇に向かう…。



目が合えばキス…。



慣れないコレはまだ苦しい…。



あたしが息を吸えるようにたまに離してくれる。



「帰したくないんだけど…」

「えっと…」

「わかってっけどね」

「じゃあなんで言うの!!意地悪!!」

「ごめん、カワイイから意地悪言いたくなる」



ニコッと笑った時の八重歯が好き…。



このままずっとここにいたいな…。



あたしも帰りたくない…。



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