こんなに好きなのにっ!!
待って…ください…。



心の準備が全く出来てないから。



リオ君の手によって下がって行くファスナーを途中で押さえた。



首にはまだリオ君がいて、くすぐったいようなゾクゾクするような。



背中がかゆくなる感じ…。



「首にキスマークはまずいよな?」

「ちょっ、あのっ!!」

「手、邪魔だよユナ」



ダメダメダメダメ!!



なんて言えばいいのかわからなくてしどろもどろ。



言葉が出ないしどうしたらいいのか全くわからない。



いつの間にかベッドと背中がくっついていて、ファスナーを制御してた手はリオ君の手と一緒に顔の横に来ていた。



「痛っ…」

「ん、ごめん」



今…噛まれなかった?



激痛だった気がするんだけど…。



「キスマークじゃ物足りないと思って」

「か、噛んだ…?」

「うん」

「超痛かった…」

「うん、ごめん…」



ジンジンしてるのは首ではなく鎖骨よりも下。



そこをペロッと舐めた。



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