君は嘘。


伊月*side*
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



昨日、《偶然》会った面白い『君』。





その子になんだかまた会いたくて、もしかしたら、


いつも君がいた時間に屋上に来るんじゃないかって思ったりして待ってた。





…………けど、


「やっぱりあんな事言ったら、来るはず無いよねぇ…………。」




その子がいつも居た時間は過ぎていった。


その子が来ないまま。




「どこにいるのかなぁ……?」





こんなにも、『君』の事を考えてるなんて。


「俺、どうしたのかな……?


女……嫌いだけど、あの子はなんか違う、感じだなぁ……。」



「そうだな、あの子。
なんか話す時、一線置いてたよな。」



そうだね、朔の言う通り、
一線置いて、喋ってる子。



そこらへんから寄ってくる女はグイグイ間を積めてくる感じだけど……


あの子とは見えない壁を越して喋ってるみたいだった。
むしろ、俺らと喋ってるのすら億劫な感じで、





そこらへんのケバケバしい女とは違う、惹かれる物がある。






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