夏の空を仰ぐ花
この先、何が待ち受けていようとも、一緒に居られる保証はどこにある?
永遠という二文字は、あたしたちにある?
補欠、教えて。
あたしたち、この先もずっと、ずっと一緒に過ごしていける?
「……どうした?」
不意に、補欠が口を開いた。
食い入るように視線を送るあたしを不思議そうに見つめて、補欠が首を傾げた。
「なんだよ。そんなジロジロ見んなって」
へんなやつ、そう言って、補欠はあたしのほっぺをつまんだ。
外気に触れて冷たくなった頬に、補欠の指先からぬくもりが伝わってくる。
ドキドキした。
「今、翠が思ってること、当ててやろうか」
意味深にフと笑って、補欠の手が離れる。
たまに、補欠のことが怖くなる時がある。
恐怖とかそういう類いの怖さではないのだけれど。
「どうせ、健吾とあっこに影響されて、不安になったんだろ」
「な……」
「分かりやすいやつ」
あたしが思っていることを、補欠はズバリ言い当てることがあるからだ。
その確率は比較的低くて、外れの方が多いけど。
でも、その分、言い当てた時は、的のど真ん中を一気に射抜く。
永遠という二文字は、あたしたちにある?
補欠、教えて。
あたしたち、この先もずっと、ずっと一緒に過ごしていける?
「……どうした?」
不意に、補欠が口を開いた。
食い入るように視線を送るあたしを不思議そうに見つめて、補欠が首を傾げた。
「なんだよ。そんなジロジロ見んなって」
へんなやつ、そう言って、補欠はあたしのほっぺをつまんだ。
外気に触れて冷たくなった頬に、補欠の指先からぬくもりが伝わってくる。
ドキドキした。
「今、翠が思ってること、当ててやろうか」
意味深にフと笑って、補欠の手が離れる。
たまに、補欠のことが怖くなる時がある。
恐怖とかそういう類いの怖さではないのだけれど。
「どうせ、健吾とあっこに影響されて、不安になったんだろ」
「な……」
「分かりやすいやつ」
あたしが思っていることを、補欠はズバリ言い当てることがあるからだ。
その確率は比較的低くて、外れの方が多いけど。
でも、その分、言い当てた時は、的のど真ん中を一気に射抜く。