夏の空を仰ぐ花
「あ……うん、おめでとう」
「ほら、茜、蒼太。補欠だぞ」
あたしが言ったとたん、おチビふたりは補欠に突進して行った。
「きょー!」
「茜ちゃん」
「あけまして、おめでとうございます」
茜がぺこんとおじぎをすると、
「おでめとおー」
と蒼太が補欠に抱きついた。
おでめとう、だって。
蒼太め。
かわいいぜ、こんちきしょう。
「うわっ、めっちゃくちゃ可愛い!」
補欠は珍しくテンションを上げて、両手でおチビたちを抱き止めた。
「きゃーあ、きょー」
茜が補欠の首に両手を回して抱きつく。
「そうたも! そうたもー!」
負けじと蒼太が補欠によじ登る。
もみくちゃにされている補欠は、困った顔でくすぐったそうに笑いながらふたりを抱きしめた。
茜も蒼太も、やたらと補欠になついていた。
毎朝、あたしを迎えに来る補欠を、ふたりは大好きになった。
ちなみに、健吾にもなついていたりする。
茜が健吾に付けたあだ名は、ケンケンだ。
犬みたいなニックネームが少し笑える。
「すまんな、補欠。こぶつきで」
あたしが謝ると、補欠は楽しそうに笑った。
「いや、全然いい。つうかまじで可愛いんだけど」
そう言って、補欠は茜と蒼太の頭を優しく撫でた。
補欠はきっと、子供が好きなんじゃないかと思う。
「だろう。なにせ、この翠様の妹と弟だかんな」
「ほら、茜、蒼太。補欠だぞ」
あたしが言ったとたん、おチビふたりは補欠に突進して行った。
「きょー!」
「茜ちゃん」
「あけまして、おめでとうございます」
茜がぺこんとおじぎをすると、
「おでめとおー」
と蒼太が補欠に抱きついた。
おでめとう、だって。
蒼太め。
かわいいぜ、こんちきしょう。
「うわっ、めっちゃくちゃ可愛い!」
補欠は珍しくテンションを上げて、両手でおチビたちを抱き止めた。
「きゃーあ、きょー」
茜が補欠の首に両手を回して抱きつく。
「そうたも! そうたもー!」
負けじと蒼太が補欠によじ登る。
もみくちゃにされている補欠は、困った顔でくすぐったそうに笑いながらふたりを抱きしめた。
茜も蒼太も、やたらと補欠になついていた。
毎朝、あたしを迎えに来る補欠を、ふたりは大好きになった。
ちなみに、健吾にもなついていたりする。
茜が健吾に付けたあだ名は、ケンケンだ。
犬みたいなニックネームが少し笑える。
「すまんな、補欠。こぶつきで」
あたしが謝ると、補欠は楽しそうに笑った。
「いや、全然いい。つうかまじで可愛いんだけど」
そう言って、補欠は茜と蒼太の頭を優しく撫でた。
補欠はきっと、子供が好きなんじゃないかと思う。
「だろう。なにせ、この翠様の妹と弟だかんな」