夏の空を仰ぐ花
「あたし、太陽になる!」


太陽になって、あたしは笑顔で青空を輝かせるの。


霧雨に滲む月はまるで、雨に濡れた蛍の光のようだった。


未来はきっと、明るい。


濡れた夜空を見上げながら、この時のあたしは、そう信じて疑いもしなかった。


未来はきっと、明るく輝いているのだ、と。














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