夏の空を仰ぐ花
あたしの好きな人は、夏井響也です。
彼にベタ惚れです。
好きなんです。
だから、ライバルはさっさと名乗り出な。
正々堂々、勝負しよう。
そう言っといた方が、やりやすい。
先に唾を付けたもん勝ちだ。
恋は先手必勝。
これ、鉄則。
いいふりぶっこいて、後悔してる暇はない。
かっこつけてらんない。
なりふり構ってられん。
それくらい、あたしにとってこの恋は必死なのだ。
運命ってやつを感じてしまったからだ。
簡単に諦めてなるものか。
絶対に手放してなるものか。
何が何でも絶対に誰にも譲れないし、譲る気なんかさらさらない。
これっぽっちも。
明日、この世界が滅びようとも、この恋だけは譲れない。
あの日。
底なし沼に落ちた瞬間から、あたしは毎日、全力だ。
全力で補欠に体当たりしている。
のに。
気付かない補欠は、一体、何者なんだろう。
「ま。とにかく頑張れよ。おれたち、陰ながら応援してるからさ」
光貴があたしの肩をポンと弾くと、みんなが各々に散らばって行った。
「まっかしとけ!」
「それにしても」
と結衣がラスト一本のポッキーを口元へ運びながら、呆れ顔で言った。
彼にベタ惚れです。
好きなんです。
だから、ライバルはさっさと名乗り出な。
正々堂々、勝負しよう。
そう言っといた方が、やりやすい。
先に唾を付けたもん勝ちだ。
恋は先手必勝。
これ、鉄則。
いいふりぶっこいて、後悔してる暇はない。
かっこつけてらんない。
なりふり構ってられん。
それくらい、あたしにとってこの恋は必死なのだ。
運命ってやつを感じてしまったからだ。
簡単に諦めてなるものか。
絶対に手放してなるものか。
何が何でも絶対に誰にも譲れないし、譲る気なんかさらさらない。
これっぽっちも。
明日、この世界が滅びようとも、この恋だけは譲れない。
あの日。
底なし沼に落ちた瞬間から、あたしは毎日、全力だ。
全力で補欠に体当たりしている。
のに。
気付かない補欠は、一体、何者なんだろう。
「ま。とにかく頑張れよ。おれたち、陰ながら応援してるからさ」
光貴があたしの肩をポンと弾くと、みんなが各々に散らばって行った。
「まっかしとけ!」
「それにしても」
と結衣がラスト一本のポッキーを口元へ運びながら、呆れ顔で言った。