完結【イケメン双子・容姿端麗な幼なじみ】愛~eternity~





“プルルップルルルルッ”




「…出ないの?」





「…あぁ…出る。…もしもし?」




2人が久しぶりに長い他愛もない時間を過ごしていると、陸斗の携帯が鳴った。






「《…もしもし、陸斗?今何してた?》」




「…今は瑛奈と一緒にいるよ。」




陸斗はあゆみの問いかけに嘘つく事なく答えた。






「《…!!あっごめん(汗)じゃあ、切るね…》」




「ッちょっと待って!!これからあゆみ少しだけでも出てこれる?」




瑛奈と一緒にいる事を聞き、驚きと不安と悲しみで胸が締め付けられる想いで、電話を切ろうとしたあゆみに陸斗は言った。






「《え…うん。》」




「んじゃ、少ししたらあゆみの家の前まで行く。」




陸斗はそう言うと電話を切った。






「…あゆみちゃん?」




「うん。ってか、わざわざごめんな!」




「本当だよ~陸斗は本当に乙女心が分からないんだからさぁ(笑)」




「はい…スイマセン(笑)

……瑛奈も早く大切にしてくれる男見つけろよ♪

瑛奈なら絶対に幸せになれるから。

……んじゃ、またな☆」




陸斗は瑛奈を家の前まで送ると、頭を優しく撫でるように叩き、笑顔でその場を後にした。






「……本当に乙女心が分からないんだから……」




去っていく陸斗の後ろ姿を見つめながら、瑛奈は静かに嘆いた。


< 127 / 472 >

この作品をシェア

pagetop