完結【イケメン双子・容姿端麗な幼なじみ】愛~eternity~
“ベチャ”
「ッ!!あっごめん今拭くね(汗)」
陸斗の顔をちゃんと見れずにいた瑛奈は、うまく口に運ぶ事が出来ずに、陸斗の口元にケーキをつけてしまったのだった。
「あ~あ。何やってんだよも~。」
「ごッごめん…」
「しょうがないな~。責任持ってキレイにして。」
申し訳なさそうにしている瑛奈に、陸斗はわざと責めるような言い方をした。
「えっ??」
「ティッシュじゃなくて瑛奈がキレイにして。」
瑛奈には陸斗の言葉の意味が分からずにキョトンとした表情を見せ、理解出来ずにいた。
“チュッ”
「!!えっ!?」
「ありがと。キレイになった?」
瑛奈の指を自分の口元に持っていくと、その口元についた生クリームを拭わせた。
「あっ…うん(照)」
「うん。なかなかうまいよ♪ほらッ♪」
“チュッ”
その指先についた生クリームを陸斗は口にすると、その甘くなった唇でキスをした。
「…(照)ッ何して…」
「だって瑛奈がちゃんと運ばないからいけないんじゃん?自分から言い出したくせにさ。」
驚きながら困惑している瑛奈に、陸斗はイタズラっぽい笑顔を見せた。
「ウ~…だって陸斗がこっちずっと見て…ウ~…」
照れた表情で俯いている瑛奈に、なんとも言えない感情になった陸斗は思わず抱き締めた。
“ギュッ”
「(笑)瑛奈カワイイ。」
「陸斗…智美さん達帰ってきちゃうよ(汗)」
「瑛奈、顔かなり赤いよ?(笑)」
「陸斗ちょっと待って…恥ずかしい…。」
そんな瑛奈の様子に愛しさを感じた陸斗は、抱き締める力を少し強めた。