完結【イケメン双子・容姿端麗な幼なじみ】愛~eternity~
「ッあいつ行っちゃうぞ?声掛けなくていいのか!?」
「ッ…見えない…」
どんどん小さくなっていく陸斗の後ろ姿に、駒井は慌てながら聞くと、瑛奈は静かに言った。
「ッえっ?」
「ッもう…見えない…ッ陸斗が見えない…」
瑛奈の言っている言葉の意味は、駒井には分からなかった。
瑛奈の目には…
もう陸斗の姿は見えなかった。
一生懸命、陸斗の家まで来ても、着いた時には既に…
瑛奈の目には何も映らなくなっていたんだ…
だから、瑛奈は陸斗の家のチャイムを鳴らそうとはしなかった。
ただ、立ち止まったまま、涙を流す瑛奈に…
駒井はどうしたらいいのか分からなかった。