夜空に溶けた想い




しばらくたってバスの中―――



「映画!?」


「うん。会長に誘われたの。」




俺の興奮した声に冷静に応えるのは手にチケットを2枚もった椿。




「来週あたしの誕生日だって言ったらおごってくれるって。二人きりがいやなら彼方も誘っていいって。」


そう笑顔で話しながら
「ん。」
ってチケット渡そうとしてるし。




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