夜空に溶けた想い





「…じゃ、行かない。」




・・・えっ?




「彼方が居なくちゃつまんないもん。」



少し伏目がちで呟く椿をそっと見る。




あ。

・・・今?


今なら…



『次は~弥生坂~弥生坂~
 お降りになる方はボタンを押して~・・・』


よしっ!いまだ!





と、その時。



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