夜空に溶けた想い
ばさばっさ
と、できたばかりの書類を彼方の手に載せて、
「ハイ。これ全学年の職員室に持っていってよ。」
って悪びれもせずに言う。
彼方は、
「わかった・・って!なんで俺が!?俺、生徒会役員じゃないし。」
彼方は重そうに書類を持って面倒くさそうにしている。
だけどあたしはそんなこと気にしない。
「うるさいわね。いいじゃない。どうせ帰りのバス一緒なんだし。それまで暇でしょ。」
そう言うと彼方は諦めたみたい。
・・・こういう優しいとこ、好きだなぁ。