夜空に溶けた想い
気持ちがばれてしまったら、今までどおりの関係でいられない。
そんなのいや。ただでさえ、もうあと少ししか一緒にいられないのに・・・
すこしトリップしてたら会長が
「もうすぐ誕生日じゃなかったっけ?」
って聞いてきた。
「はい、もうすぐですけど。よく知ってましたね。」
「まえに少し話したからね。覚えてるよ。」
「すごいですね!…でも何でそんなこと聞くんですか?」
「映画のチケットがあるから。誕生日はお祝いするものだろう?」
「えっ!そんなの悪いですし、いいです!!お気持ちだけで十分ですよ。」
私は断ろうとした。だって会長何気にモテるし。女子のいざこざに巻き込まれたくはない。
だけど会長は、
「僕と二人がいやだったら、あの幼馴染くんも一緒に行くって事で。じゃあ、彼には椿さんから言っておいて。」
ちょうど会議室についてしまって断る暇がなかった。
・・・ハァ。どうしよう。
まあとりあえず帰りのバスで彼方に聞いてみよう。
彼方と出かけられるのは楽しいしな。