夜空に溶けた想い
少しして彼方の百面相が終わった。
だからチケット受け取ってくれると思ってたんだけど、少し違った。
「…あ あいつと二人で行けばいいじゃんか。」
そう言って彼方は、プイッとそっぽを向いた。
それって。
そんなにあたしと行きたくないって事?
・・・かるく、いや、だいぶ落ち込む。
きっと今話したら、声が震えちゃう。
幸い、顔には出てないと思うけど。
胸のうちの動揺を彼方に悟られたくなくて、何も話さずに彼方が話すのを待つことにしたんだけど、彼方は一向に話す気配がない。
だから、必然的に沈黙するわけで・・・
ど どうしよう!?