夜空に溶けた想い

お誘い

side 彼方

時は経ち、高校生も終盤を迎えようとしている。



暑い夏。夏休みまであと少し―――



「生徒会からの連絡事項は以上です。夏休みまであと10日を切りました。皆さん、気をひきしめて･･･」

あちぃ。だるいし。眠い。

今はかなり暑い体育館で生徒集会。

――くわぁ～

眠すぎる。


「2-A　木下彼方!!あたし直々にそのゆるんだ顔ひきしめてさしあげましょうか!!」

――キイイィィィィィン

とマイクがなり幼馴染の椿が声を張り上げる。


「･･････！」

ビクッと体が驚いた。

その様子を見ていた周りの奴らはくすくすと笑っている。